久米島探鳥記 2019.11 クロツラヘラサギが撮れました!
11月上旬、格安パッケージツアー2泊3日で沖縄の久米島に行ってきました。初日到着後の簡単な島内観光と二日目朝のハテノ浜観光以外はフリータイムだったので、宿泊先のイーフビーチの近くで自然を観察しながら歩いてみることにしました。
二日目のハテノ浜観光ののち、トンナハ山(登武那覇)で蝶を撮り、夕方ホテル目の前のイーフビーチを散策。貝を探しながら歩いているとシロチドリのペアが歩いているのを見つけました。
また、ビーチではたくさんのヤドカリが波打ち際から陸の茂みに向かって砂浜を大移動中でした。歩いてきた跡がタイヤの跡みたいですね。
ビーチからホテルの庭に上がった時、芝生上にムナグロがいました。胸が全然黒くないのですが、多分ムナグロの冬毛だと思います。かなり人馴れしているようである程度近づいても逃げません。しかし、ここはイソヒヨドリの縄張りらしく、この後追われて飛んでいきました。
翌日三日目は朝から出発までフリータイムなので、島尻集落までゆっくり散策することにしました。イーフビーチを出てしばらく行くと海岸沿いを行く新道と少し山際を巻いていく旧道に分かれますが、旧道のほうに近くに橋が見えたので行ってみることにしました。橋の名前は銭田橋(ぜんだばし)と書いてありました。意外と大きな川で水草が多く流れる水はきれいです。川の名前は地図に載っていないのでわかりませんが橋の名前から銭田川としておきます。橋の上からキセキレイやハマシギを撮っていると、軽トラで通りかかった地元の人がわざわざ降りてきて、少し川上のほうに行けば嘴が変わった鳥がいるよと教えてくださいました。そこで少し道草をして川沿いを歩いてみることにしました。200m位行ったところで対岸の葦原際にコガモに混じってハシビロガモがいました。
そこから近いところに、セイタカシギ、オグロシギ、バン、コガモもいました。セイタカシギは足がものすごく長いですね。最初は1羽だけでしたが、後から3羽に増えていました。
嘴が細く長いオグロシギは頭搔き中です。1羽だけでセイタカシギと一緒にいました。
葦の茂みの中にバンの成鳥がちらリと見えるのですが、警戒心が強いようで出てきてくれませんでしたが、その代わり数羽の幼鳥が出てきて水草を食べていました。
さらに50m位進むとオオバンの群れがいました。中に1羽変なカモが混ざっていますが、何んというカモですかね。嘴の形からホシハジロの幼鳥かも。
そこからさらに50m位進むとホテイアオイの花が咲いている場所があり、その先で何んとクロツラヘラサギがいました。まさかクロツラヘラサギが見れるとは思ってもみませんでした。ペアで仲良く採餌中で、長く先がしゃもじのような嘴を水の中で左右に振りながらスキャンするようにして進んでいきます。
この後、撮影しているのを気付かれて、冒頭の写真のとおり目が合って今いました。しかし、カメラを構えたまま動かないでじっとしているとまた採餌を続けてくれました。最後にピンボケ写真で恐縮ですが、この2羽が飛翔中の写真を載せておきます。サギ類は首を折り曲げて飛ぶと思っていましたが、このクロツラヘラサギは鶴みたいに首を伸ばして飛んでいますね。(クロツラヘラサギはサギ科ではなくトキ科でした。)
また、採餌の様子を動画でも少しだけ撮っていますのでリンクを貼っておきます。
動画 → クロツラヘラサギの採餌
今回の久米島旅行は天候にも恵まれたうえ、世界で数千羽しかいない絶滅危惧種のクロツラヘラサギまで撮ることができ非常に幸運だったと思います。これだけでも久米島に来た価値は十分にありました。